ピラティスって何?


大きな装置(リフォーマー・キャデラック)を使ったり、マットの上でエクササイズをしたり、いろんな情報のあるピラティス。その成り立ちやヨガとの違い、効果についてお伝えします。

成り立ち

創設者はドイツ人

ピラティスはドイツ人のジョセフ・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates)氏によって考案されました。1883年、デュッセルドルフ近郊のメイヘングラートバッハ(Mönchengladbach)で生まれたピラティス氏は身体の弱い少年でしたが、アスリートの父に憧れ体操やレスリング、フェンシングなどたくさんのトレーニングを受けたそうです。

誕生のきっかけ

その後、ピラティス氏は、第一次世界大戦にドイツ軍に看護師として従軍し、負傷兵向けにリハビリをおこないました。この時のリハビリが、ピラティスメソッドにつながります。(写真はジョセフ・ピラティスの生家跡、メイヘングラードバッハにて、2017 年5月7日 アキ撮影)

ニューヨークへ

1920年代、ドイツの政治的環境から逃れるために、ピラティス氏はNYに渡りスタジオをはじめました。その後、怪我をしたダンサー達がこのスタジオにリハビリ目的で通うのですが、ダンサーたちはピラティスによって、怪我の前より自分のダンスが上手くなってることに気づきます。それが口コミで広まり、怪我をしていないダンサーまでここに訪れるようになりました。そして、ダンサーから、アスリート、女優に広まっていきました。1967年に86歳でピラティス氏は人生を全うされます。

ピラティス氏の遺したもの

ピラティス氏は自分のメソッドを「心と身体をコントロールする」と意味の造語として、「コントロロジー」と名付けました。ピラティス氏の死後、ファーストジェネレーション、エルダーといわれるピラティス氏の直弟子たちが、アメリカを中心に活動を始め、1990年代には世界中にこの「コントロロジー」が「ピラティス」として紹介されはじめました。また、このころ、「ピラティス」を世界中で商標登録するって動きがありました。それに異議を唱えた人たちにを中心に、PMA(Pilates Method Alliance)が結成されて全世界にピラティスメソッドが広がっていきます。(写真はドイツでのカンファレンスの様子、メイヘングラードバッハにて、2017 年5月7日アキ撮影)

ヨガとの違い

ヨガは、インドで発祥したものです。哲学がもとになっているので、心に働きかけてから、身体に効果的な作用を及ぼすのだと思います。※ヨガを正式に勉強したことがないので簡単な説明になりますがご了承ください。一方、ピラティスは「心と身体を統合する」のですが、私の解釈は、「その人が本来持っている柔軟性や、可動域、筋力を使える状態にし、さらに強化していくことで、心身ともに健康な状態になる」です。ピラティスはアメリカで発展してきたエクササイズだけあって、とても科学的です。ピラティス氏の考案したエクササイズは、弟子や受けついだ人たちが現在の科学で効果が認められるかどうかを徹底的に検証しました。その結果、効果を認められてたくさんのオリジナルのエクササイズが残ってますし、現代人にあわせて修正されたものもあります。ピラティスは時代とともに変化発展していくものだと、私は思います。

ピラティスの効果

ピラティスはリハビリ生まれ

前述のとおり、ピラティスはリハビリの為に作られたメソッドです。それは、傷ついた兵士や、怪我をしたダンサー、そしてイヴ・ジェントリーが乳がんで胸を全摘出手術をした後、ダンサーとして復帰できたことがそれを証明しています。しかし、このリハビリが可能なピラティスはアパレイタスを用いた、一般的に言われるマシンピラティスです。今、日本でたくさんレッスンが行なわれている「マットピラティス」は、もともと強くて柔らい筋肉を持つダンサー向けに作ったものです。

私達が感じた効果

ピラティス氏は、「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で身体のすべてが変わる」と言ってました。その具体的な例をお伝えします。

・肩こりがマシになった

・頭痛の回数が劇的に減った

・脚がすっきりしてきた

・お腹が薄くなってきた

・精神的に強くなった

お客さまが感じた効果

・食べても太りにくくなった

・姿勢がよくなった

・やせた?とまわりに言われた 

 他にも、お客さまから頂いた声はこちら→「お客さまの声」

ピラティスの弱点

退屈かも?

もしかしたら「ラジオ体操」より退屈かもしれません。例えば、「テーブルトップ」という、仰向けに寝て、膝を曲げて脚を上げるというエクササイズがあります。理解が進まないうちは全く楽しくありません。

できてるの?できてないの?

「退屈」って言った「テーブルトップ」も、太ももの筋肉を使わずに、大腰筋、腹横筋、内腹斜筋、骨盤底筋、多裂筋…。などを使って初めて効果の出るエクササイズになります。しかし、はじめての方がちゃんとできてるかどうか、ご自身で判断することは難しいです。

 

首と肩が痛かった!

肩こり解消のために始めたピラティスで、肩が凝るなんて本末転倒なのですが、初心者が、やり方を間違えるとこうなってしまいます。

FREEDBODYのPilates

効果と安全性を追求します

「ピラティスはリハビリ生まれ」でも触れましたが、マットピラティスはダンサー向けのプログラムがベースとなっています。しかし、日本ではマットピラティスを20人程度のグループで行うことが主流です。そんな難しいマットピラティスを、運動不足の一般人が先生の指導を適切に受けることなくレッスンを受け続けると、効果が出ないだけでなく、時にはご自身の身体を痛めてしまうこともあります。そこで、私たちは、運動経験の無い普通の人にも安全に楽しく身体を動かしていただくことを第一に、グループレッスンでも少人数にこだわったレッスンを行っています。

流行り物ではないピラティス

最近注目されている「マシンピラティス」ですが、ピラティスとは本来マシン(アパレイタス)を使うものです。Pilates Studio FREED BODYでは、リフォーマーだけでなく、キャデラックやチェア、スパインコレクターといった、ジョセフ・ピラティスが創ったアパレイタスを利用したグループレッスンを提供しています。

楽しいピラティス

そもそも、カラダを動かすことが苦手な人にも楽しんで頂こうと思って作ったスタジオです。

なので、慣れて頂くまでは、細かいことは気にせず「楽しくカラダを動かすこと」「カラダを動かすと気分がすっきりすること」を、まず実感して頂こうと思っています。

 そして、動きに慣れ、さらにレベルを上げたいと思われたタイミングで、“こまかーーーーーい”ことをお伝えしていきます。

一方通行にならないレッスン

グループレッスンでも、大手のジムやスタジオと違い、少人数のレッスンです。なので、私は常にお客さまの動きを観察し、繊細な動きが必要な場合は、しっかりアジャストして動きを伝えています。また、グループレッスンでもお客さまの苦手な動きは、レッスンに参加されるたびにどのように習得されているかを確認し、状況に応じてわかりやすく動きを伝えています。